私たちが食品中にアレルゲンとなる食材が含まれているか否かを判断する材料は、食品につけられている表示を見るしかありません。しかし、かつては表示されていませんでした。私自身も、食材を購入するときは必ず表示を見るようにしていましたが、そこからアレルゲン物質を見つけ出すことは困難でした。
ですが、厚生労働省では平成14年4月より、加工食品のアレルギー表示制度をスタートさせました。卵や乳製品など5品目について、食品表示を義務付けたのです。
その5品目(特定原材料)とは、食物アレルギー患者として多い卵、乳、小麦、アレルギー症状が重篤になってしまうことが多いソバ、落花生で、少しでも入っている場合、必ず表示しなければいけません。ちなみに、10ppm(100000分の1。100kgに1g入っているほどの微量!)以上、含まれている場合に表示しなければいけないほど、厳しくしています。逆をいえば、それだけ微量でも症状が発症する危険性があるということです。
また表示を推奨している食材も20品目あります。あわび、いか、いくら、えび、かに、さけ、さば、オレンジ、キウイフルーツ、桃、りんご、バナナ、くるみ、牛肉、鶏肉、豚肉、大豆、まつたけ、やまいも、ゼラチンで、最近では、これらの食材に関して、かなり高い割合で表示されています。
ところが、表示を見るうえで気をつけたいことがあります。場合によっては、表示されていないことがあることです。
商品として箱や袋などに包装されているような加工食品は必ず表示されていますし、缶やビンなどの商品も同様です。しかし、スーパーなどで量り売りされているお惣菜、パンなど、その場で包装されたり、パックされて売られるもの、注文してそこでつくる弁当などは表示されていないことが多く、売り場の担当の人もきちんと情報を把握していないことが多いのが現状ですので、注意が必要です。また容器包装の面積が30平方センチメートル以下の小さなものには表示されていない(小さなお菓子類など)ですから、こちらも十分に注意をはらう必要があります。
ただ、最近ではファミリーレストランなどでもアレルゲンとなりうる25品目を表示していたり、低アレルゲンメニューを提供しているお店なども増えています。しかし、まだまだその数は多いとはいえないのが現状です。
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